1995年月組『ME AND MY GIRL』- 天海祐希さん主演!親しみやすい音楽に彩られた最高にハッピーな物語♪

ミー&マイガール1995年月組版
しらこまる

こんにちは、しらこまるです!
今回は私が初めて購入した宝塚DVD、『ME AND MY GIRL(ミー&マイガール)』をご紹介します。

現在もテレビドラマなどで活躍している天海祐希さんが、ご自身の退団公演でもある本作で主人公ビル役を演じています。

私もズバリそうなのですが、ドラマや映画を観て天海さんを好きになった方、天海さんが宝塚出身であることを知って宝塚に興味を持った方に、ぜひ観て頂きたいオススメの作品です!

つい口ずさみ踊りだしたくなるような、楽しくて親しみやすい音楽に彩られ、わかりやすいストーリーに文句なしのハッピーエンド!宝塚初心者さんにも自信を持ってオススメできる素敵な作品です。

DVD収録情報

1937年にロンドンで初演され、1646回のロングランを記録した同名ミュージカルが原作の『ME AND MY GIRL』。

宝塚での初演は1987年の月組公演で、これまで何度も再演されてきた名作です。今回ご紹介するDVDは、初演から8年ぶりに再演された1995年版となります。

<DVD収録情報>

  • タイトル:UCCミュージカル『ME AND MY GIRL』
  • 脚本・演出:小原 弘稔 / 三木 章雄
  • 出演者天海 祐希(あまみ ゆうき)/ 麻乃 佳世(あさの かよ)/久世 星佳(くぜ せいか)
  • 原作:同名のロンドン・ミュージカル
  • 収録年月日:1995年9月22日 宝塚大劇場にて

物語の舞台は1930年代のロンドン。下町で育った青年ビル(ウィリアム)が、実は名門貴族の世継ぎであることが判明したことから始まり、立派な紳士になるまでを描いたロマンティック・コメディです。

ミー&マイガール1995年月組

【DVD】1995年月組『ME AND MY GIRL』
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あらすじ

ロンドンの名門貴族ヘアフォード伯爵家は、亡くなった当主の一人息子が世継ぎとされていたが、長年行方不明であったため亡き当主の妹・マリア公爵夫人が取り仕切っていた。

ある日、世継ぎを探し続けていた弁護士パーチェスターが、「お世継ぎが見つかった」と言ってビル(ウィリアム)という名の青年を連れて来る。

しかし、ビルはロンドンの下町ランベスで育ち、粗野で型破りな言動でヘアフォード家の面々を驚かせるような、紳士とは程遠い人物だった。

マリア公爵夫人の友人・ジョン郷や一族の人々が反対する中、マリア公爵夫人はビルをヘアフォード家の当主とすべく、礼儀作法を教育し、良い家柄の娘と結婚させようとする。

一方、ビルはマリア公爵夫人からの教育を受けつつも、同じく下町育ちの恋人・サリーと結婚すると言い張ってゆずらない。

そんなある日、ビルのために身を引こうとするサリーを見たジョン卿は、「一連の出来事がサリーの人生をも台無しにしている」と感じ、とある計画を思いつく・・・。

見ごろ!見どころ!オススメどころ!

本作はこれまでに何度も再演されている名作ですが、特に1995年 月組版は天海祐希さんと麻乃佳世さんの退団公演となりました。 

この項目では、作品そのものの魅力に加え、1995年 月組版のDVDでしか触れることのできないポイントをご紹介します。

つい口ずさみ、踊りだしたくなる楽曲の数々♪

心はずむタップダンス・ナンバー

本作では、出演者のタップダンスを楽しめる楽曲が所々に登場します。

♪ミー&マイガール♪

第1幕の中盤、ビルとサリーがお互いの愛を確かめ合いながら歌うナンバーです。間奏で天海さんと麻乃さんのタップダンスが繰り広げられます。 

お二人が仲良く楽しそうに、軽やかにタップを踏むシーンでは、ついその場でタップを踏んでみたくなります。

しらこまる

ステージのすぐ前にオーケストラピットがあり、毎回生演奏で舞台が進行していきます。金管楽器やピアノなどの華やかな演奏で盛り上がる中、タップを踏む音をたった2人で会場全体に響かせるのは、いくらマイクで音を拾っているとはいえ本当にスゴいなぁと思います!

♪太陽が帽子(シャッポ)をかぶっている♪

第2幕の幕開きで、マリア公爵夫人の姪・ジャッキー【真琴(まこと)つばささん】その婚約者・ジェラルド【姿月(しづき)あさとさん】を中心に、ヘアフォード家に招かれた客人たちが、大勢で歌い踊るタップダンス・ナンバーです。

全員がニコニコと楽しそうに「みんながハッピー すばらしい 太陽今日こそは顔出した♪」と歌い、とにかく愉快で心が晴れ晴れとする場面です。

しらこまる

第2幕の中盤、マリア公爵夫人がビルに向けて「貴族には貴族の義務があり、ヘアフォード家がどのようにその義務を果たしてきたか」を♪ヘアフォードの歌♪にのせて語る途中で、肖像画から出てきたヘアフォード家の先祖たちがほんの少しだけタップを踏む場面もあります。

出演者全員と客席…そしてあなたも!みんなでランベス・ウォーク♪

第1幕のラストで、ビルの社交界デビューとなるパーティーが催される中、ビルのために身を引こうとするサリーがランベスの仲間たちを引き連れ、自分がいかに”上流社会にそぐわない場違いな人間か”を示しにやって来ます。

そんなサリーの気持ちを察したビルが、「自分はランベスの人間だ。ランベスにはランベスの歩き方がある」と♪ランベス・ウォーク♪を歌い始めます。

するとサリーやランベスの仲間たち、着飾った貴族たち、召使いの人々が次々に歌に加わって、全員による華やかで盛大な場面になっていきます。

しらこまる

第1幕のラストを飾るのにふさわしい明るく楽しいナンバー!
『ME AND MY GIRL』といえば?と聞かれたら、真っ先に♪ランベス・ウォーク♪を挙げるくらい大好きな曲です!

活き活きと演じる天海祐希さんの輝きがまぶしすぎる!

太陽のように明るく、陽気で優しい笑顔。少年のように曇りのない純粋さで、一途にサリーを大切に思い続ける・・・そんなビルを活き活きと演じている天海さん。 

今も素敵な女優さんですが、この時にしか見られない輝きを放っていて、画面越しでもまぶしすぎます!

特に第2幕終盤、サリーと結婚するためにランベスに帰ろうとするビルに、マリア公爵夫人が「あなたのお父様と同じ過ちを犯すのですね」と問いかける場面が私は好きです。

マリア公爵夫人の問いかけに対して、ビルは「父の犯した唯一の過ちは、愛する娘を置いてきたことです。僕は置いては来ない」と答えるのですが、それまでの粗野でどこか幼さの残る言い方は消えて、立派な紳士が温かく語りかけるような言い方になっているのが印象的です。

麻乃佳世さんの歌う姿に感動!

DVD収録当日、麻乃さんはのどを痛めていた様子。サリーもビルと同じく下町なまり丸出しで、言葉遣いが乱暴なうえに大きな声で話す場面も多いので、喉を痛めて少しハスキーになっている声はむしろ「サリーっぽさ」がよく出ています。

しかし、2幕に入ってしばらくしてから♪顎で受けなさい♪を歌う場面では、やっぱり声を出すのもつらそうに見えます。

それでも、少し潤んだ瞳をキラキラさせて「生きていればどんな目に遭おうとも 顎で受けとめて ニヤリと笑おう ニヤリとしてからスマイル♪」と、力強く歌いきる姿には心を揺さぶられ、胸が熱くなります。

付属ブックレットは当時のプログラムのミニチュア版!

1995年 月組版DVDに付属しているブックレット、実は上演当時に販売されていたプログラムのミニチュア版なのです!

現在販売されているDVD・Blu-rayのブックレットにはない、「全出演者の写真と芸名」、「稽古場風景の写真」、「詳細な公演解説」、「主要キャストを演じた方々のコメント」が掲載されています。

しらこまる

現在販売されているDVD・Blu-rayに付属しているブックレットには、「主な登場人物紹介」と「どの場面に誰が、どの役で出演しているか」という情報のみ掲載されています。

愛好家歴も長くなってきた頃にブックレットを見返してみると、後にトップスター、トップ娘役、組長などを経験されたタカラジェンヌさんがたくさん出演していたことがわかって面白いです。

個人的にはフィナーレにて、ダルマ姿(肩から先と、足の付け根から先が出ている水着型のお衣装)でラインダンスをしているメンバーの中に、元宙組トップスターの大空雄飛さんを見つけたことが印象的でした。

私は見つけられなかったのですが、ラインダンス・メンバーの中には他にも後々トップスターまで上り詰めたタカラジェンヌさんが何人もいらっしゃるみたいなので、ぜひ探してみてください。

使用楽曲の試聴・購入について

本作で使用された楽曲の一部については、下記の公式サイトから試聴・購入が可能です✨

Quatre Rêves ONLINE / TAKARAZUKA REVUE MUSIC

2008年月組版では配信数が2曲増えています。

しらこまるのタカラヅカ小話「DVD購入当時の思い出」

私がこのDVDを購入したのは、大学4年生の10月頃。就職先も決まって解放感に満ち溢れていた時期です。

それまでは宝塚にまったく興味が無かったのですが、もともとテレビで観る天海祐希さんが好きだったので、「宝塚時代の天海さんも見てみたいかも~」と思っていた程度でした。

そんなときに、たまたま天海さんが2番手時代に出演していた作品がBSプレミアムで放送されると知って録画して観たのが、1992年 月組公演『珈琲カルナバル』『夢・フラグランス』でした。

しらこまる

自分でもびっくりするくらい一瞬で、宝塚歌劇の魅力や世界観に惹きこまれました!

特に『珈琲カルナバル』のオープニングで、ブラジルのコーヒー園の人々が祭りに興じる場面があるのですが、ラテン系の音楽にあわせて歌い踊るタカラジェンヌさんたちの躍動感、お衣装や舞台装置の華やかさ、湧き上がるワクワク感、どこか懐かしく琴線に触れる音楽に胸躍らせ、何回繰り返し観たことかわかりません。

そのことを、昔から宝塚が大好きな伯母(母の姉)に伝えると、すぐに私の初観劇作品となる公演のチケットを入手してくれました。

観劇当日を楽しみに、録画した『珈琲カルナバル』を繰り返し観ていたのですが、とうとう待ちきれなくなり、「Amazonで宝塚のDVDを買おう!」と決めました。

「やっぱり天海さんが出ているDVDが良い!」ということで、ポチッと購入したのが今回ご紹介した『ME AND MY GIRL』でした。

テンポ良くわかりやすいストーリー、個性的で魅力的な登場人物たち、親しみやすい楽曲の数々、文句なしのハッピーエンド…DVD購入当時の私のような宝塚初心者さんも、肩肘張らずに楽しめる作品です。

しらこまる

というか、宝塚初心者さんほど「この作品から観て!」と言って回りたいくらいオススメです(笑)

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!この記事が、あなたにとって「次なる宝塚作品との出会い」のきっかけになれましたら嬉しいです。

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