2017年星組『Bouquet de TAKARAZUKA』- 時を経てもなお愛される名曲の数々・・・歌い継ぐ星々のきらめきをあなたに!

ブケタカ
しらこまる

こんにちは、しらこまるです!

今回は、2017年星組『Bouquet de TAKARAZUKA ブーケ ド タカラヅカ』というレビュー作品をご紹介します。

前回の記事でご紹介したお芝居『ベルリン、わが愛』と二本立てで上演され、DVDにも同時収録されています。

歌と踊りのレビュー作品でも、その芝居心で人々を魅了する紅(くれない)ゆずるさん

紅さんに寄り添いつつ、時に圧倒的な存在感で自ら場面を盛り上げる綺咲 愛里(きさき あいり)さん

トップコンビを中心に、1人1人がきらめく星々のような星組生と専科の凪七 瑠海(なぎな るうみ)さんが、タカラヅカレビューの伝統を紡ぎ、未来へと繋げていく作品です!

※公演の詳細はこちら→宝塚歌劇団公式HP

DVD収録情報

  • タイトル:タカラヅカレビュー90周年『Bouquet de TAKARAZUKA ブーケ ド タカラヅカ』
  • 作・演出:酒井 澄夫
  • 主な出演者:紅(くれない)ゆずる / 綺咲 愛里(きさき あいり)/ 礼 真琴(れい まこと)
  • 収録年月日:2017年10月13日 宝塚大劇場にて
  • 同時上演(収録):ミュージカル『ベルリン、わが愛』

ベルリン、わが愛

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ひとこと解説

本作が上演された2017年は、日本初のレビュー作品『モン・パリ(1927年)』が宝塚で上演されてから90年という節目の年でした。

本作は、90年という歴史の中で誕生した、時を経てもなお愛される名曲をふんだんに取り入れ、名場面の数々をモチーフに構成されています。

これまで大切に築き上げてきた伝統を守りつつ、未来に繋がるタカラヅカレビューを存分に楽しめる作品です!

見ごろ!見どころ!オススメどころ!

しらこまる

全20場で構成される華やかなレビュー・・・。

最後まで素敵な場面の連続ですが、この項目では、特にお気に入り&オススメの場面をご紹介していきたいと思います。

なんたって主題歌が良い!

宝塚のレビュー作品の特徴といえば?と聞かれて答えるとしたら、「主題歌(の曲調)が、“耳に馴染み、記憶に残りやすく、終演後もつい口ずさんでしまう”曲であること」をまず挙げると思います。

それくらい「主題歌がどんな曲なのか」ということが、新しい作品を観るときに超重要なポイントになっています(個人的に)。

本作の主題歌は、その特徴にとてもよくあてはまっていて、「これぞ宝塚!」という楽曲だと思います。

しらこまる

実際に私は、観劇後2週間は毎日頭の中でリピートするか、鼻歌をうたっていました(笑)

主題歌は主に、プロローグと最後のパレードで歌われますが、本作のプロローグについて言うと、テンポが速いとかリズムが複雑というわけでもないので、ダンスのふりつけも大きく、ゆったりとしています。

キレキレ!バリバリ!イケイケ!って感じのダンスではないからこそ、雰囲気の出し方や表現の豊かさ、丁寧さがわかる場面だなあと思ったのが印象的です。

特にサビの部分で、客席に向かって手を差し出す振り付け(←「あなたに花束を」みたいな?イメージ)が何度も出てくるのですが、手の差し出し方、もっと言えば「手の魅せ方」にも1人1人個性が出ていて面白いです♪

しらこまる

DVDで確認できた範囲だと、特に凪七 瑠海(なぎな るうみ)さん十碧(とあ)れいやさん夢妃 杏瑠(ゆめき あんるさんの手の出し方が美しく、完璧に魅せられました!

プロローグが終わって次の場面に移る前の紅さんのウィンクも素敵!

公演の中で2回歌われる主題歌…。主題歌がお気に召せば、そのレビュー作品を最後まで楽しめること請け合いです!

第6~10場 シャンソン・ド・パリ ー 気分は20世紀パリの街角♪

♪モン・パリ/我が巴里よ、♪楽しい我がパリ、♪ブギウギ巴里、♪夜霧のモンマルトル、♪セ・マニフィークなど・・・歴史ある宝塚の名曲に乗せて、場面が次々と移り変わっていきます。

シャンソンを原曲とする楽曲も多いので、「どこかで聴いたことがある!」という曲を楽しみつつ、20世紀のパリの雰囲気も感じられるひとときです。

中でも、DVDを観るときにぜひ注目して頂きたいポイントが2点あります!

♪オーシャンゼリゼ♪の曲が終わり、次の場面に移る直前の一瞬

揃いのお衣装に身を包んだパリジャンとパリジェンヌが、誰もが一度は耳にしたことがあるであろうシャンソンの名曲、♪オーシャンゼリゼ♪を楽しげに歌い踊る場面です。

唄うパリジャン、唄うパリジェンヌに扮した出演者が4名ずつ登場するのですが、途中からそれぞれ2人1組のカップルになります。

曲が終わって次の場面に移る直前のほんの一瞬、それぞれのカップルがポーズをとってはけていくのですが、特に十碧(とあ)れいやさん紫(むらさき)りらさんのカップルにご注目!

十碧さんがかぶっていた赤いハットをサッとぬぎ、そのハットで顔を隠しながら、2人で向かい合ってキス♥そして手を取り合ってはけていくのです…。

一瞬なのですが、何ともかわいらしい一場面です!

しらこまる

はけていくその先を、もっともっと見送っていたい!(切実なる心の声)

♪ピギャールの娘たち♪ パリジャンたちにひとめぼれ!?

♪オーシャンゼリゼ♪の次の場面、舞台はパリの下町ピギャールに移ります。

壱城(いちじょう)あずささん天寿 光希(てんじゅ みつき)さんが、パリジャンの青年たちを引き連れて、♪ピギャールの娘たち♪を陽気に歌い踊る場面です。

中心の壱城さんと天寿さんが素敵すぎて、視線をずらすのにかなり勇気がいるのですが、2人の周りで一緒に踊っているパリジャンたちが、なかなかのイケメン揃いなのです!

笑顔が素敵な「優しいお兄さん」って感じの紫藤(しどう)りゅうさん

ニコニコとさわやかな色気をふりまく拓斗(たくと)れいさん

キリリとした目元が特徴的な朝水(あさみず)りょうさん

しっかりした肩幅に高身長、「頼りがいある男前」って感じの桃堂 純(とうどう じゅん)さん

まだ不慣れな投げキッスがかわいい極美 慎(きわみ しん)さん

など…

この場面は何回もリピート再生しないと目がたりない!壱城さんと天寿さんが素敵で、なおかつオレンジとグリーンのユニークなお衣装に目を持っていかれがちな場面ですが、ぜひ勇気を出して周りのパリジャンたちにも視線を移してみてください…冗談抜きで世界が広がります!

しらこまる

本作を東京で観劇した際に、この場面をきっかけに拓斗さんと朝水さんを知りました。

上演中にもかかわらず、「あのカッコイイ2人は誰?!早くプログラムで名前を確認したい!!」という衝動に身もだえた思い出があります。

第12~13場 赤い薔薇(スパニッシュファンタジー)ー 定番のストーリーに星組の個性が光る!

ジプシーたちのざわめきの中、ひときわ美しいカルメン風のジプシー女S【綺咲 愛里(きさき あいり)さん】が歌い始める。そこにスパニッシュの男【紅(くれない)ゆずるさん】と闘牛士風の男【礼 真琴(れい まこと)さん】が現れて、ジプシー女Sを取り合って争う…というストーリー性のある場面です。

宝塚歌劇によくある定番のストーリーですが、下級生に至るまで一人一人が個性的で、まさにきらめく星々のような星組生が結集し、1つの場面を情熱的に創りあげています。

芝居心あふれる紅さんを中心とした、出演者の皆さんによって薫り立つ雰囲気をお楽しみください♪

しらこまる

特に男役さんは、ジプシーといえども闘牛士風のお衣装を着こなしていて、皆さん超カッコいい!

個人的に闘牛士風のお衣装が大好きで、スパニッシュな場面に対してだいぶ贔屓目になっているのは否めませんが、大好きな場面です♪

使用楽曲の試聴・購入について

記事の中でご紹介させて頂いた楽曲を含め、本作で使用された楽曲は、下記の公式サイトから試聴・購入が可能です✨

 Quatre Rêves ONLINE / TAKARAZUKA REVUE MUSIC

しらこまるのタカラヅカ小話「観劇当時の思い出」

入浴施設で風呂上がりのビールを楽しんでいた、ある夏の午後…そのニュースは飛び込んできました。

宝塚歌劇団公式HPを開くと、最新ニュースに「星組 退団者のお知らせ」…その中に壱城あずささんのお名前が!(泣)

熱い男役でありながら、キラキラした瞳に涼やかな目元はまさに妖精!壱城さんは星組の組長になり、いずれ専科へ異動して、長く宝塚の舞台に立ち続けるのだろうと勝手に思っていました…。

なかなか信じられず呆然としながらも、「本拠地・宝塚大劇場の舞台に立つ壱城さんを一目見たい!!」ということで、チケットをポチっと購入。

そして2017年10月7日、ひとり新幹線に乗ってやって来ました宝塚!これが星組公演の大劇場初観劇となりました。

到着したその日に観劇し、終わったら電車に飛び乗ってそのままとんぼ帰りという弾丸旅行でしたが、大劇場の舞台に立つ壱城さんのお姿をしかと拝見し、記憶に焼きつけることができました。

しらこまる

もちろん、東京公演も観に行きました!

パレードで大階段を降りてくるお姿にウルウル。幕が降りた後は、「ああ、もう宝塚の舞台に立つ壱城さんを観れないのか…」と涙しました。

また、本作は『ベルリン、わが愛』とあわせて、大劇場での凪七 瑠海(なぎな るうみ)さん専科デビュー作品でもありました。

元月組トップスター龍 真咲(りゅう まさき)さんの退団公演で、同時に凪七さんも月組から専科に組替えになり、大変衝撃を受けました。

どこの組にも属さない専科生になると、公演への出演が不定期になります。

その代わり、特定の組の生徒(組子)だったときは出演できなかった他組の公演に出演したり、初舞台を踏んで以来離れ離れだった同期生と共演するなど、ファンにとっては嬉しいことも沢山あります!

何より、大好きなタカラジェンヌさんが専科に行くということは、「芸に秀でたプロフェッショナル!」「宝塚に必要不可欠な存在!」と認められたことにもなりますから、嬉しいといえば嬉しいのです。

それでもやっぱり当時の私は、「専科に行っちゃったら、定期的に凪七さんを観に行けない…。凪七さんのいない月組なんてツラくて観に行けないわぁっっ!(大泣き)」となってしまったので、全組観劇派と言いつつ月組公演の観劇から足が遠のいてしまったのです。

しらこまる

ブランク期間はありますが、母が美弥(みや)るりかさんの大ファンなので、時々母の月組観劇にお供していました。

美弥さん主演の2019年月組バウホール公演『アンナ・カレーニナ』のDVDを観まくっているうちに、月城(つきしろ)かなとさん夢奈 瑠音(ゆめな るね)さん清華 蘭(きよか らん)さんが気になるようになってきたので、2021年月組博多座公演『川霧の橋』ライブ中継から月組観劇を再開しました!

話がそれてしまいましたが、大劇場での凪七瑠海さん専科デビュー作ということも、宝塚日帰り弾丸旅行に踏み切った大きな理由でした。

その頃は愛好家歴も浅く、特に旅行が趣味というわけでもなし、年1回は新幹線に乗るかどうか・・・という人間だったので、当時の自分にとっては一大決心だったのです!

今は「年に何回乗ってるんだ?」っていうくらい新幹線に乗っております(笑)

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!この記事が、あなたにとって「次なる宝塚作品との出会い」のきっかけになれましたら嬉しいです。

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ベルリン、わが愛

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